WORLD AVIATION JOURNAL

世界中の様々なエアラインを求めて、西へ東へ飛ぶ旅へ。世界のエアライン搭乗記、ホテル宿泊記など。

FLT15.上海航空 FM893便 温州→名古屋(中部)

2019年12月に開設された新路線

前回の記事では青島から温州への国内線の搭乗レポートを書きましたが今回のフライトはここ温州からセントレアへの帰国便。「セントレアから温州に便があるの?」と思うかもしれませんが、この路線は2019年12月27日に開設された新しい路線。運航航空会社は上海航空で、上海と全く関係ありませんが、月・金の週2便の運航で、機材はB737-800。この路線のレポートは、さすがにまだ見たことがないので、1番早いフライトレビューになると思います(2020年2月現在、新型コロナウイルス肺炎の影響で運休中)。


国際線のフライトはほとんどない温州空港

温州空港は国内線ターミナルのT2と国際線ターミナルのT1に分かれています。青島から到着した時は、とても綺麗なターミナルで、浙江省の空港利用客が7000万人を突破した!というモニュメントもありました。


最初はターミナルがもうひとつあることを知ってはいたものの、国際線もここT2から発着するのかと思いきや、いくら探しても国際線の表示が見当たらず、1度ターミナルの外に出て確認してみると、どうやら国際線はT1から出発するそう。となると今度はT1への行き方が分からなかったので、バス停付近を右往左往していると、なんとかT1への無料シャトルバスの案内を発見。しばらく待っていると、やってきたのはゴルフ場かテーマパークで走ってそうなかわいらしいカートのような乗り物。それに乗って移動すると、規模は大きいとは言えないものの、そこそこの大きさのターミナル。やや築年数がたっているようなところを見るに、おそらくT2がオープンするまではこのターミナルが温州空港のメインターミナルで、T2が出来てからは国際線だけが残ったという感じだろうと思います。

出発までずいぶん時間があったので、コーヒーでも飲んでのんびり待とうかと思っていたんですがこれがとんだ間違いで、税関、チェックインの前にあるのはベンチのみ。T2に戻るのも面倒だったので、ここで1時間以上、適当に時間を潰していると、最初は疎らだった乗客も、だんだん他の人も集まってきてとても賑やかに。見るに、ほとんどが団体客で、これから楽しみにしていた日本旅行に行くんだ、という期待感が彼らからもひしひしと伝わって来ました。

国際線のフライト情報を見ると、1日数便しかなく、私たちの便が13時50分に出た後は、それ以降4便のみ。午後だけでもこれだけしか便数がないので、お店を充実させるのは逆に効率的とは言えないと思うと納得。

機材は古めの737

小さな小さなチェックインカウンターで搭乗券を受け取り、出国。私のパスポートには中国の出入国スタンプがたくさんあり、直近の中国入国のスタンプを探すのに少々時間がかかりましたが、特に何も聞かれることなく無事通過。

出発ロビーに出ると、日本の小さな地方空港を思わせるようなミニマムな空間で、喫茶店と免税店がわずかに1店舗のみ。お店を使う乗客もほとんどおらず、開店休業状態。スタッフもヒマそうでスマホ弄りに忙しそうな感じでしたが、次の便の乗客が来るまでは何をしているのか気になりますw


特にやることもないので動画を見ながら過ごしていると、搭乗機と思われる上海航空のB737-800がランディング。T1とT2の間に沖どめされ、30分ほど待つと、セントレア行きFM893便の搭乗を開始。

機内は最近乗った737の中ではかなり年季が入っている方で、見慣れたブレンテッドウイングレットもなく、肉厚のシート、オレンジがかったライティングなど、737クラシックと区別が難しいくらい。-800型なので決して古い機種ではないものの、機内のレトロな雰囲気を味わいながらのフライトになりそうです。


座席ポケットには12月号の機内誌、セーフティーカード、免税品カタログ、ゴミ袋3つ。


足元の設備ももうボロい。他にも照明が点いていない箇所があったり、シートが擦り切れていたり、近々引退でもしそうな飛行機。


オーディオも装備。しかし頭上の供用モニターで上映される映画のみ対応だったので、音楽を聴いたりすることはできませんでした。


乗客も少ないので定刻よりも早い13時41分にプッシュバック。他のトラフィックもほとんどなく、スムーズにRWY21から離陸。大空港と違い、離陸するまでに余計な時間がかからないのがありがたいです。


飛び立つとライトターン、機首を北に向けて上海方面へ。天気は晴れてはいるものの、雲も多く地上はすぐに見えなくなりました。


旅の疲れからか、この辺りからしばらく寝てしまったようで、目が覚めると、隣の空席に軽食のボックスが置いてありました。早速箱を開けて写真を撮り、中身を観察していると、私が起きたことに気づいたCAが「お飲み物をお持ちしましょうか?」と笑顔で尋ねてくれ、コーヒーをオーダー。なかなかサービスホスピタリティーの高そうなCAさんなんだろうなということはこの一瞬でなんとなく察しがつきます。

中はパン、チョコレートバー、チョコパイ、フルーツのシロップ漬け、搾菜、大豆のお菓子。夕方にフライトする便なので、完全におやつです。
一応、温州空港のケータリングは世界に展開するケータリング会社であるLSGスカイシェフですが、このフライトで提供されたのは、そこら辺に売ってるお菓子をバラして箱に詰めただけのものでした。

中国便で賑わうセントレア

シップは温州空港を離陸後、上海方面へ向かい、後は上海便と同じルートでセントレアに向かって飛んで行きます。


搭乗率はというと、かなり低くて、50人乗っているかいないかというレベル。日本人は私と、温州在住っぽい感じの家族1組くらいで、後はみんな中国人団体客。北京や上海発だと個人客も結構いますが、地方発着となるとまだまだ団体旅行が主流のようです。


フライトはシートベルトサインが消えるような揺れもなく非常に快適。機内が空いている事もあって、中国人乗客達は空いている座席に移って寝転んで過ごしている人も多かったです。フライト時間は約2時間、セントレアに近づく頃には、だんだん日が傾いてきたところ。


高度を下げ、紀伊半島を北上しながらセントレアにアプローチ、17時6分、RWY36にライティング。昨今の訪日ブームで、今までどちらかというと閑散としていたこの時間の国際線ターミナルも、中国機を中心にスポットが埋まるようになりました。


賑わっていると言っても、ほとんどが訪日外国人なので、日本人入国レーンはそれほど混雑しておらず、スムーズに入国。いつもの昇竜道の龍がお出迎え。


また、「エヴァンゲリオン中京圏プロジェクト」の一環で、到着ロビーに金色の初号機の特別展示がされています。外国人はあまり関心がないようでしたが、日本人はしきりにカメラを向けていました。


お正月三が日という事で、アクセスプラザには立派な門松も設置されていました。こちらは外国人に大人気です。


上海航空はかつては独立したエアラインでしたが、中国東方航空に吸収合併されてからはブランドだけが残ったというような感じで、普通の利用者からすれば、その違いがイマイチ分かりづらいところも無きにしもあらずと言ったところですが、客室乗務員の制服や機内備品、アナウンスなど、上海航空の個性は失われずしっかりと残っていたのが嬉しく思いました。

搭乗日 機種 登録記号
2020年1月3日 B737-800 B-5142