WORLD AVIATION JOURNAL

世界中の様々なエアラインを求めて、西へ東へ飛ぶ旅へ。世界のエアライン搭乗記、ホテル宿泊記など。

FLT14.中国東方航空 MU5379便 青島→温州

中国国内線は朝から混雑

朝6時過ぎ、エアポートホテルをチェックアウトし、凍てつく空気の中を空港に向かいます。青島流亭国際空港はそれほど大きな空港ではありませんが、朝6時も過ぎれば国内線が続々と出発していくため、この時間でも十分混雑していました。国内線のチェックインカウンターエリアは、中国東方航空と上海航空用のカウンターが用意されていて、「東航上航国内出発」と表示があります。


相変わらず多くの人が並んでおり、中国人らしく荷物が多く、並んでいる人数の割に結構時間がかかりました。中国東北部にでも遊びに行くのか、スキー板を持って並んでいる人も何人かいます。ようやく私の番がきて、パスポートを渡すと、日本語で「どこ行きますか?」と聞いてきたのにはびっくり。たったこれだけの日本語でしたが、まさか青島の空港で日本語が聞けるとは思ってもいなかったので、それだけでもとてもうれしいです。


せっかくなので窓側を指定してもらいました。朝ごはんをまだ食べていなかったので、制限エリア内の聞いたことがないハンバーガー屋で朝食を食べた後、ゲートへ。そこから伸びるボーディングブリッジの先には、青島も拠点の山東航空のシップ。という事は途中で地上に降りてバスで飛行機へ。やはりこの便も沖止めか。

飛行機はまさかのA320neo!

バスに揺られ、レアな北京首都航空のA330の特別塗装機 SFエアラインのB757フレイターなどを見ながら飛行機にたどり着くと、機種はいつものA320。でもよく見るとエンジンの直径が幾分大きく見えます。ここでまさかのA320neo初搭乗。最近は中国に行く機会が非常に多いので思えばA321neoに初めて乗ったのも四川航空だったような。


中国語しかない搭乗アナウンスだったため聞き取るのに苦労したのもあって、ほぼファイナルコールでのゲート通過だったこともあり、機内に入ったときにはほとんどの座席が埋まっている状態でした。私のすぐ後ろは韓国人ビジネスマン、日本人はほぼ間違いなく私だけ。ほとんどが中国人乗客ですが、彼らはビジネス利用でもきっちりとスーツを着込なさない事が多いので、ぱっと見では出張なのか観光なのか分かりづらいのが難点。せっかく取材しているのなら、この路線はこういう客層が多い、と言う事も知りたいところなのですが、中国便では難しいです。

座席はレカロ社製で、シートの色は前回レポートしたA320の青色ではなく、ベージュ色。B777やA350といったフラッグシップ機との共通点をいくつか感じさせました。


座席ポケットにはCAAC(中国民用航空局)の機内誌と、機内販売カタログ、セーフティーカード。


やはり青島では中国東方航空は少しアウェイのようで、ボーディングブリッジに繋がれている機体より、沖止めスポットに駐機している機体の方が多かったです。朝の柔らかい光の中、いくつものMU機が並んでいました。


さほどのラッシュに巻き込まれることもなく、RWY35から離陸。搭載しているLEAP-1Aエンジンの「オォォォオオオオ」という独特のエンジン音に包まれながらグングン上昇。空港の周りは無機質なマンションが立ち並んでいるような場所です。嬉しかったのは、冬でも空気が澱むことなく澄んでいたこと。冬季の中国は高層ビルの上部が見えないほど大気汚染が酷いですが、今朝の青島は地上からもしっかりと青空を望むことができ、なんだか幸先のいい出発です。なんともしょうもない話ですが、中国以外の国では当たり前のことが、この国では当たり前ではないことが多いので、中国に住んでいたり、何度も訪中していると、どんなに些細なことでも思わず感動するものです。

国内線でもサービス充実、斬新な機内食もあり

青島を離陸すると、後は沿岸部を温州に向けてひたすら南下。だいたい2時間弱の飛行時間なので、羽田〜福岡と同じくらい。それでもシートベルトサインが消えると、機内サービスが始まります。日本の国内線だとどんなに飛行時間が長くても、ドリンクサービスのみですが、この便ではまずペットボトルの水が配られ、その後機内食もサービスされます。チョイスも2種類あったようですが、私たちのところに来る頃には片方が品切れで、「包(パオ)」と言われてサーブされました。


メインのフタを開けてみると、そこには肉まんが2つ。こんなに斬新な機内食は初めて。ボックスにはパン、ミネラルウォーター、オレンジ、搾菜。さっき水をもらったばっかりなのにここにも水があるし、肉まん2つにさらにパン、搾菜は何と一緒に食べればいいのかわからない。と、ツッコミどころ満載の機内食ですがこういうところが中国らしくて楽しいです。国際線にも引けをとらない立派な機内食ですが、飛行時間がそれほど長くないということで、回収に来るまでは正味15分くらい。ゆっくり味わう暇もなく、急いで食べなければいけなかったのが少し残念。それでも中国人は早食いなので、私の周りの乗客の多くは完食していました。

温州の街の環境は大丈夫?

シップは温州に向かって順調に飛行。機内に差し込む日差しがとても暖かいです。


Flightrader24より

やがて高度を下げ始めると、やや霞んだ空に茶色く濁った海。それだけなら中国の沿岸部ならどこでもみられますが、気になったのは低空に低く垂れ込める白いもの。霧でもないし、思いつくものといえば、温州は工業が盛んな街。ということは、周りにたくさん建っている工場からの煤煙である事はほぼ間違いないのではないか?美しくなんか幻想的な風景とは裏腹に、温州の環境は大丈夫なんだろうかと心配になります。


そんな私の心配をよそに、飛行機は温州龍湾国際空港のRWY03に着陸。新型機らしくリバース音も静かで、かつ力強く、体がやや前のめりになりながら減速。それほど大きな空港ではないようで、空港に駐機している機体も数機のみ。


フォローミーカーに誘導されながら、ターミナルへ。この便は引き続き、柳州という都市まで運航されます。中国の国内線は日本と違って経由便が多いのが特徴です。


空港はコンパクトでも、国内線は結構充実していて、乗客の数は多く賑わっていました。

今回のフライトは、予想していなかったA320neoへの搭乗、立派な機内食と、国内線ではどちらかというと地味なイメージの強い中国東方航空ですが機内サービス水準の高さに驚き、気分よく飛行機を降りることができました。

搭乗日 機種 登録記号
2020年1月3日 A320-200N B-308X