WORLD AVIATION JOURNAL

世界中の様々なエアラインを求めて、西へ東へ飛ぶ旅へ。世界のエアライン搭乗記、ホテル宿泊記など。

FLT12.浙江長龍航空 GJ8035便 西安→名古屋(中部)

名古屋に帰る便の乗客は一体何人?

2019年11月に開設された浙江長龍航空の中部〜西安線。就航当初から LCCも真っ青の航空券代で名古屋と西安を往復できること、さらに乗客がめちゃくちゃ少ない事で良かれ悪かれ話題になりました。私もこの年末旅行では浙江長龍航空のチケットに飛びつき、名古屋から西安に実際にフライトしました。一体何人乗るんだろうと楽しみにしていましたが、その時は 6割くらいの搭乗率で、予想外の乗客の多さに拍子抜け(浙江長龍航空に失礼w)。さて、帰りのフライトは?


この名古屋行きGJ8085便は、朝5時55分発と殺人的な早さ。このフライトに間に合わせるために当然、ターミナルで夜を明かすことに。とは言ってもほとんど徹夜の状態で朝4時30分、チェックインカウンターに行ってみることに。

チェックインカウンターは1レーンのみが浙江長龍航空に割り当てられ、まだ開始前でしたが、すでに中国人乗客が数名待っていたので私も並ぶことにします。冬休み期間中なので相変わらずの白マスク姿が滑稽な日本人たちも何人かやってきたものの、行列になるようなこともなく、スムーズにチェックイン完了。チェックインカウンターのスタッフも1人で、もしかしたら初めから乗客がたくさん乗ってくる事は想定されていないのかもしれません。


制限エリア内は案の定ほとんど誰もおらず。この時間帯は私の便だけなので、ほぼ貸し切り状態です。一応免税店は空いているものの、開店休業状態で、店員はひたすらスマホ弄りに明け暮れていました。国際線の出発案内を見ると、やはりベースを置く中国東方航空が多く、便数は少ないものの、前便にはチベット航空のサムイ行きがあったほか、夜には欧米便があったりして結構おもしろいラインナップです。


浙江長龍航空の路線はほとんどが国内線。2019年12月現在、国際線は名古屋、大阪、襄陽、ニャチャン、シハヌークビル、パタヤ、タシケントという超絶マニアックなデスティネーション。

期待通り(?)の低搭乗率

バスゲート前に来ると、ここにもほとんど人がいません。搭乗のアナウンスが行われると、だいたい20人くらいの乗客がぱらぱらと集まってきて、寒〜いバスもガラガラ状態のままで飛行機に向かって出発。このフライトは噂通りの少なさのようです。


機内は往路と同じA320。NEOも保有していますがCEOでした。キャビンクルーは往路のオニイサン達とは違って、男女半々くらい。機内はレカロ社製のシートが整然と並ぶオールエコノミークラスで、LCCのイージージェットでも見た事があるようなシートです。


乗客が超少ないので、ボーディングも一瞬で終了。ガラガラの機内ですがウエイト&バランスの関係か主翼を挟んで前後に座席が割り当てられていて、たまたまだと思いますが前方に中国人、後方が日本人にアサインされていました。中国人乗客が3人くらい、スマホで機内の様子を動画に収めてましたが、旅行の記念に撮っているのか、それとも客が少なすぎるのを珍しがって撮っているのか。


自走式のスポットなので、飛行機が動き始める前にまずエンジンが始動。5時55分出発予定のところ、5時43分にゆっくりと前方に動き出して出発。大きな空港ですが、朝早いためまだ眠りから覚めていないこともあってスムーズに滑走路エンドへ。乗客が少ない分機体重量も軽いのか、 STOL機かよと突っ込みたくなるほどの僅かな滑走で離陸。


離陸後はエンジン音が響き渡るだけの静かな機内。朝も早く、外も暗いのでほとんどの人は寝て過ごしています。座席にはシートモニターも無いので、それが最適な過ごし方のように思います。

30分ほど経つと、ここで機内食のサービスがあります。寝ている人には無理矢理配ったりはせず、起きている人にだけ配っていました。

早朝なので朝ごはんっぽい内容かと思いきや、結構ガッツリとしていて、牛肉とピーマン炒めとご飯のメインに、パン、マフィン、唐辛子ペースト、そして出ました搾菜。でも今回は白米があるので一緒に食べる事ができます。

機内から美しい朝焼けを望む

食事の際も外はまだ真っ暗。でも東に向かって飛んでいるため、日の出はすぐにやってきます。7時前になって東の空がオレンジ色に染まり、美しい朝焼けを眺める事ができます。こんな景色が見えるのも、飛行機に乗っている人の特権。起きているわずかな乗客はしきりに写真を撮っていました。


日はすぐに高くなり、アッという間に機内は明るくなります。それに対して徹夜状態の私は強烈な睡魔が襲ってきて、しばらくの間寝落ち。


眠っている間、シップは東シナ海を越えて日本へ。九州、四国の南を飛びながら名古屋へ向かっていきます。中国を離れると、機窓の景色は地上までスカイクリアー。これが普通なんですけどね。


四国を過ぎたところでディセントを開始。紀伊半島上空を北上しながらセントレアに向けてアプローチ。あんまり天気がよろしくないようですが10時08分にランディング。窓からはベトナム航空やエアアジアなどの姿が見えます。

西安空港はセントレアよりも遥かに大きいのですが、長距離路線はほとんど中国の航空会社が運航していて、中国以外のエアラインに関していえば、バリエーションがそんなに多いわけではなく、むしろセントレアの方がいろんな航空会社が就航しているように感じます。

このままの状態だと路線維持は難しい

日本初就航かつ国際線をほとんど運航していないだけあり、大変興味を惹きつけられるエアラインだったので、ようやく乗る事ができて満足です。ただ見ての通りこの低搭乗率はさすがに心配。YouTuberのレビューだと初日の乗客が2人だとか、その後に乗った人のレビューでもほとんど人が乗っていないようなので、日常的に低搭乗率のようです。初日や就航直後こそ仕方がないかもしれませんが、2ヶ月近く経った年末のフライトでも、往路こそ6割くらいの搭乗率でしたがそれは私達日本人が年末年始休暇に入ったから。日中双方の休暇シーズンこそ席が埋まるのかもしれませんが、その時だけ乗客が乗っていても意味がない。普段からどれだけ集客できるかが重要だと思うので、浙江長龍航空には頑張ってもらいたいと思います(現に2020年に入ってから減便となり、さっそく雲行きが怪しく。)

搭乗日 機種 登録記号
2019年12月31日 A320-200 B-8147