WORLD AVIATION JOURNAL

世界中の様々なエアラインを求めて、西へ東へ飛ぶ旅へ。世界のエアライン搭乗記、ホテル宿泊記など。

FLT9.雲南祥鵬航空 8L843便 昆明→セブ

美しい機体デザインに惹かれて

このエアラインの名前を知ったのは2015年ごろ。名古屋や静岡に定期チャーター便で突如日本に現れる少し前の事です。中国のエアラインらしくないステキな塗装と、雲南祥鵬という少しエキゾチシズムを刺激される社名は強く記憶に残っていて、いつか乗ってみたいという思いを抱くようになりました。現在ではオフラインではなく、関西〜徐州線を開設していて、定期便として気軽に乗る事ができますが、便数も少なく、なかなか自分の都合に合わせて乗ることは難しいものがあります。そんな中今年の年末旅行ではようやく雲南祥鵬航空を含めた中国のいろいろな航空会社に搭乗する機会を得、念願を果たす事ができました。

昼に西安から天津航空で到着し、4時間ほどのトランジットで雲南祥鵬航空(Lucky air)を利用してフィリピンのリゾート、セブへ向かいます。雲南祥鵬航空も天津航空と同じく海南航空系の航空会社なので、同じ系列の航空会社同士という事で預け荷物を西安からセブまで通しで預けられるのではないかと思っていましたが、西安空港では搭乗券も手荷物タグも昆明までしかもらえなかったので、昆明でもう一度チェックイン。乗客のほとんどは中国人団体客。その中でたった1人でチェックインする日本人はかなり浮いていたと思います。


27日夜に名古屋を出発して日付が変わった翌28日に西安に着いて入国。そのまま朝を迎えて先ほど国内線で昆明にやってきて、また国際線で出国しようとしているので チェックインカウンターのお姉さんが中国入国のスタンプを見つけたときに「Today!?」とビックリしていたのは無理もない。そんな狂った旅程で飛び回っている人はなかなかいないと思います。

A330に期待したもののB737に

セキュリティーチェックを終え、 社会主義核心価値観を刷り込まれながらゲートへ。


コンコースを歩いていると、雲南祥鵬航空のA330が駐機していました。他のゲートには同社の機体はおらず、この飛行機に乗れるのか⁉︎と期待しましたが改めて搭乗券を確認するとそのお向かいのゲート。そのゲートには飛行機がおらず、どうやら地上に降りて、沖止めのシップに向かうようです。A330に沖どめはあまり考えられないので、どうやらA320かB737のよう。予約した時に機種欄にA330と記されていたのでせっかくならレアなそっちに乗りたかったんですけど、あえなく期待は裏切られましたw


それでも初めての航空会社に乗るということに変わりはないので、楽しみにしながらバスに乗り込み搭乗機へ。

シップは予想通りB737-800。やっぱりこの航空会社の塗装はカッコイイ。赤と黄色がコーポレートカラーで、ブリティッシュ・エアウェイズのような尾翼デザインに、前方ドア付近に「祥鵬」と印鑑の様に書かれているのが中国らしさを感じます。


機内はオールエコノミークラスで、ベージュの皮張りシートが延々と並びます。スカイインテリア仕様で新しい機体ですが、特に個人用モニターやオーディオの装備もなく、 機内仕様はLCCとたいして変わりません。


シートポケットには機内誌、ゴミ袋などがちゃんと入っていました。機内誌は海南航空グループで共通。


前方に乗客が全然いませんが、それはほとんどが団体客で、機内の中ほどから後方にかけて座席が割り振られていたから。他には中国人の個人客がチラホラと、外国人は私が把握した範囲では私と白人男性の2名。一応この便は定期便で誰でも乗れるんですが、なんだか 中国人ツアーのチャーター便にでも乗せていただいてるような感じで、なんだか楽しくなってきました。


雨も上がり、青空も覗き始める中、出発。 最近の中国では日本と同様、グランドスタッフが手を降って見送ってくれるようになりました。


いささか未練がましいですが、タキシング中に見えたのは整備中のA330…


昆明空港を離陸すると、ランウェイをもう一本増設工事中。土地はまだまだありますよという感じ。


シップは山深い雲南の地を見ながら上昇していきます。まだ雨雲が残っているので、少し揺れながら飛びますが、ブロッケン現象も見れました。

機内食は有料サービス

飛行時間は少々長めで4時間程度。その間何も食べないのも辛いものがあります。 機内サービスはLCCのスタイルで全て有料。頭上のモニターでメニューが紹介され、その中から私は香辣牛柳飯とミネラルウォーターをオーダー。20分ほど待って運ばれてきたのは分厚い段ボールに入った機内食。春秋航空で見たことあるものが雲南祥鵬航空にも採用されているみたいで驚きましたが、日持ちするものなので有料販売するエアラインにとっては都合がいいのかも。

牛肉とタケノコ、ニンジンがピリ辛のタレに絡められていて、ご飯と一緒に食べると美味しい。でも 正直言って中国の料理に抵抗のある人は厳しいかもしれません。周りの乗客も、寝ている人も多いですが機内食を注文している人も多く、起きている人からは旅への高揚感が伝わってきて、本当に観光バスに乗っている気分です。

飛行機は香港を経て南シナ海に出ます。あとはもうひたすらに洋上飛行。東へ向かっているのであっと言う間に夕方になり、その後私もしばらくの間寝落ち。

入国審査は過去最長の待ち時間

目が覚めるとすっかり夜になっていました。後方に座っていた乗客も何人か前方の空席に移ってきて、エコノミーフルフラットにして爆睡。機窓からはチラホラと街の明かりが見えたりして、フィリピン上空に来たことを実感します。


そのまま1時間ほど経つと、セブ・マクタン国際空港に向けて降下。夜だし離島なので街の様子もだいぶ高度を下げてからようやく見えるといった感じで、着陸直前の道路は車、ジプニー、バイクが忙しなく走っている様子がよく見えました。スカイインテリア仕様の飛行機は機内が完全消灯されないので写真を撮ると微妙に写り込んでしまうのがつらいところです。


スポットに入ると、隣にはエアアジアの機体が。 エアアジアを見ると、東南アジアにやってきたと言う気持ちが高まります。

そしてイミグレーションに向かうのですが、マニラと違って空港の規模も小さいしすぐに外に出れるだろうと言う楽観的な気持ちで向かったところ…


ぐはぁぁぁぁああああ!!!!一体何回折り返しがあるのか。ディズニーランドも真っ青な大行列。私の甘い考えは脆くも崩れ去り、こりゃ1時間はかかるだろうと腹を括る。白マスクがトレードマークの日本人客もたくさんいたのでこいつらどっから来たんだと思いましたが、そういえばタキシング中にキャセイパシフィックの777が駐機していたのを思い出し、その便の乗客が一気になだれ込んでいるからこんな状況になったのだと納得。そりゃ400人もここに集まればカオスな状況になりますわ。

結局イミグレを通過するのにかかった時間は1時間40分。さすがに上海浦東でもドンムアンでもニューヨークでも仁川でもこんなに待ったことはなく、ダントツの1番です。それでもみんな律儀に並んでいて、 職員にクレームを入れている感じの人は見かけませんでした。

当然、預け手荷物はターンテーブルから下ろされていて職員の人が「キャセイはあっち、ラッキーエアはこっち」と誘導していました。両替を済ませ、到着「ロビー」に出るとそこはもう完全な外。「あとはお前ら頑張れよ」と言わんばかりでしたが、ガイドと一緒にバスに乗り込む団体客を横目に、タクシーでホテルへ向かいます。

搭乗日 機種 登録記号
2019年12月28日 B737-800 B-6800