WORLD AVIATION JOURNAL

世界中の様々なエアラインを求めて、西へ東へ飛ぶ旅へ。世界のエアライン搭乗記、ホテル宿泊記など。

FLT8.天津航空 GS7857便 西安→昆明

中国内陸部の国内線フライト

深夜2時過ぎに名古屋から西安に着き、そのまま第3ターミナルで夜を明かした後、出発する第2ターミナルへ。起きたのは朝7時過ぎですが、西安は時差の割に西側に位置しているからか外はまだ真っ暗。当然外は極寒ですが通路でつながっているので快適に移動できます。

また、最近の中国の空港はこのようなちょっとした写真撮影をしたくなるようなスポットが増えてきていて、特にSNS映えを意識したようなものが多く、あちこちで中国人らしくポーズをとって写真を撮ってる光景を目にします。


今日は中国の国内線のフライトで、搭乗するエアラインは天津航空。天津航空は文字通り天津を拠点とする、海南航空系の航空会社ですが、天津航空という名前なのに飛ぶのは西安から昆明という、天津は全く関係ないルート。 中国のエアラインは社名に関係なく中国全土にバンバン路線を張っているのが特徴でもあります。


天津航空日本語サイトによると、ここ西安も拠点となっているようで、他にもフフホト、ウルムチ、貴陽なんかにもベースを置いているそう。国際線も飛ばしていて、日本路線の他、 A330を使って重慶〜メルボルン、天津〜重慶〜オークランド、天津〜西安〜ロンドンといったマニアックな長距離線も運航しています。


第2ターミナルもキレイで広く、とても快適。チェックインはHNAグループでまとめて行われるので、 「天津航空のチェックインカウンター」は存在しません。広い第2ターミナルの半分をHNAグループのチェックインカウンターが占めていて、天津航空をはじめ海南航空系列の航空会社の便がたくさんあることがわかります。

自動チェックイン機がたくさん設置されていて、コレもスムーズに使えたら本当に便利なんですが、外国人の場合はエラーになってしまって使えないことも多いのが残念なところ。今回は通常のチェックインカウンターが空いていたのでそちらを利用しました。座席は4Cで通路側席。搭乗券を受け取ってすぐに、窓側席のリクエストをしたのを忘れたことに気づいたのですが、今更変更してもらうのも面倒なので、そのまま飛行機に乗ることにします。朝便ということで機窓の眺めは最高なのですが、通路側なのでそれも絶望的です。


保安検査を終え、コンコースを歩いていると、ちょうど搭乗機がスポットに入ってくるところでした。機首部分にワンポイントで何か描かれているのでれっきとした特別塗装機です。

すぐ後ろの席には航空保安官が

定刻通りに搭乗開始。こんな便ですが年末年始休みだからか、日本人も1名確認。彼もカメラを携え、周りを気にしながら時々シャッターを切ってました。同業者か、ただ単に旅の記念に撮っているだけなのかわからないけど、最近は意外な便で日本人に遭遇する機会が増えました。スカイスキャナーなどの航空券予約サイトが発達したおかげで、日本人にとってはマイナーなフライトでも、安くて都合のいい時間に飛んでくれるのなら、それに越したことなく予約を入れる人が多いんだと思います。

A320なので座席は3-3の6アブレストで180席。ビジネスクラスはなくて、すべてエコノミークラスです。


天津航空HPより

天津航空は海南航空系列ということで、機内のインテリアも多分共通で、このA320のエコノミークラスの場合は赤いファブリック地に「福」と描かれたデザインのシート。以前同じHNAグループの香港航空のA320に乗った時も全く同じシートでした。

今時にしては結構肉厚のシートで、シートピッチは狭めながらも後ろの人からの蹴りもそこまで感じないです。天津市文化和旅游局(天津カルチャーツアー)の特別塗装機ということもあって、機内にもその宣伝があります。私の座席の背面テーブルにもステッカーが斜めに貼られ、オーバーヘッドストレージの扉にも貼られています。


シートポケットには機内誌、安全のしおりと、天津市経済開発区の紹介パンフレット。


9時55分、九元航空を見ながらプッシュバック。昆明に向けて出発。


ところで搭乗が完了してからわかったのですが、通路を挟んで斜め後ろには航空保安官が着席。中国の航空会社に乗ると、乗客でもクルーでもないような人が1人座っているのを見た事があるかと思います。その人が航空保安官で、彼は機内の秩序を守る役目の他、フライト中は数回機内を巡回し、胸につけたGoProの様なカメラで乗客の顔を記録しながら「監視」。 そんな人にすぐ後ろに座られると、機内で写真を取りたい自分としては非常に気を使うし、カメラを取り出す事も少し憚ります。共産党一党独裁の国だけに、一度捕まったら自分の身柄がどうなるか予想もつかないので、撮れ高がどれだけになるのか非常に心配です。

機内サービスはLCCスタイル

そんな心配事をよそに、飛行機は滑走路エンドに向かってタキシングし、相変わらずスモッグのかかった西安の空へ向けてテイクオフ。中国の上空は便数も多く、離陸後も複雑な航空路になっているのか、シートベルトサインが消えるまでに結構時間がかかります。

ようやく客室乗務員がカートを引っ張ってきて、機内サービスがスタート。てっきり無料サービスかと思い、適当にオレンジジュースのペットボトルを指さしたところ、「5元」とのお返事。


天津航空の国内線では基本的に飲食物は有料サービスとなるようで、まるでLCCのようなサービススタイル。機内販売のメニューはシートポケットには用意されておらず、頭上のモニターで商品の映像が流れるのでそれで確認するか、CAに尋ねる必要があります。機内販売がはじまる前に斜め前のお客さんが普通の機内食を受け取ってましたが、それも事前予約する必要があります。



機内販売となると結構スルーする乗客も多いイメージですが、中国では意外と売れ行きは順調で、ドリンクをメインに売れているようでした。飛行時間は2時間強で、微妙に何か欲しくなるくらいの距離。モニターもオーディオも無いので、いい気分転換になります。因みに頭上モニターはTVが流されますが座席のアームレストにオーディオの設備はないので、音無しで字幕で楽しむパターンです。

シップは重慶などの内陸都市上空を経て昆明へ。2時間飛んでも海に出ないというのは日本の国内線では味わえないので新鮮です。

飛行機はひたすらに中国大陸を南下し、2時間ほど飛ぶと高度を下げ始め、やがて分厚い雲の中に突入。雲の下に出ると、雨粒が激しく機窓を叩きます。それに伴い細かな揺れがありますが、エンジンパワーを調整するなどしてそれに応えていました。

12時16分に雨の昆明長水国際空港に到着。 手荷物受け取りターンテーブルには荷物カートが並べられていて、日本の空港も見習って欲しいと思いました。


この空港は割と新しくて日本の空港よりもデザインが良く、過去2度訪れていますが好きな空港です。


今回のフライトは航空保安官がそばにいた事もあってどうしても気を遣い、取材という点では不完全燃焼だったのは否めなかったのですが、 しょっちゅう中国の航空会社に乗っている自分としては、たまにはそんな事もあるだろうというのは想定内といえば想定内。たまたま運が悪かっただけという個人的なモヤモヤ感を脇に置けば、フライトそのものは安定していて快適でした。それもスカイトラックス5つ星の海南航空系のエアラインだからだと思います。日本路線も比較的安値で売られている事も多く気軽に利用できるのでまた利用する機会はあると思いますが、いつか是非ともマニアックな長距離線も攻めてみたいです。

搭乗日 機種 登録記号
2019年12月28日 A320-200 B-9983