WORLD AVIATION JOURNAL

世界中の様々なエアラインを求めて、西へ東へ飛ぶ旅へ。世界のエアライン搭乗記、ホテル宿泊記など。

FLT6.中国南方航空 CZ619便 大連→名古屋(中部)

タミ寝できず極寒の外へ放り出される

深夜の大連空港に到着した私はひとまず到着ロビーの椅子に座って時間を潰すことに。同じような考えの人も何人かいて、しばらくゆっくりするつもりでしたが、警備の人が何か言いながら近づいてきて、よく聞いてみると 2時になったらターミナルを閉めるらしく、それまでに外に出るようにとの事。寒いのでギリギリまで粘って、その後追い立てられるように外へ出ます。

冬の大連は名古屋と比べかなり寒く、さらに強めの風も吹き付けていて、一体何をして過ごせばいいのかと途方に暮れます。誰かが何時に開くのか聞いていたんですが、どうやら4時になったら開くようで、それまでの間の約2時間、どうしようかなと考えながらウロウロしていると、ターミナルビルの脇に少し入り組んだ空間を発見。他に場所もないのでそこに身を寄せて時間つぶし。まさにホームレスさながらですが風は避ける事が出来るのでだいぶマシ。座るとお尻が冷えそうだったので、なるべく立って過ごしていましたが、さすがに最後の方は身体の震えが止まらず、手足の感覚もだんだんなくなってきて、もうとにかく早く暖かいターミナルに入りたい。そんな気持ちに支配されました。

予想どおり約束の4時になってターミナルの入口に出向くも誰もいない。話と違うじゃないかという気持ちと、信用した自分がバカだったという気持ちが半分づつの中、凍えることさらに約30分、4時半近くになってようやく暖かいターミナルに入る事ができました。飛行機の出発は6時過ぎからあるので、そこそこの数の人がすでにいました。上にある車寄せからは、もっと早く入れるようです。さて、私はこの震える身体を落ち着かせるべく、有料のマッサージチェアに座って一休み。やっと中に入れたという嬉しさと、とにかくほっと出来たことで少しだけ寝落ち。

最近の日中路線にしては日本人率高め

国内線ターミナルと国際線ターミナルは屋内で繋がっていますが、この空港はチェックインカウンターに辿り着く前に検疫と税関があるという、変わった作り。なので チェックインして荷物から解放された後に食事や買い物、ということができないのでお間違いなきよう。


大連空港HPより


検疫と税関が開くのが6時半からなので、大勢の乗客達と待っていました。照明も殆ど付いておらず、というか設置すらされておらず、かなり暗い場所です。


ようやくチェックインカウンターに向かうと、便数もそれほど多くないからか、路線別にカウンターが用意されていました。チェックインが始まって間もないので、まだガラガラだったこともあり、スムーズにチェックイン完了。 5番目のチェックインだったのに何故か通路側という謎アサイン。


セキュリティーチェックを抜けると、免税店やお土産店はあるものの大空港のそれと比べれば随分とがらんとしていて、「地方空港」という言葉がぴったり合うような感じ。飲食店も少なく、この時間に空いているのはサブウェイのみ。

中国南方航空も大連を拠点としていますが、大型機はまずおらず、ほとんどがA320かB737シリーズ。ゲート前で待っていると、思った以上に多くの日本人の乗客が集まってきました。大連は以前から日本とのつながりが深く、日本人ビジネスマンも多く渡航する地ですが、見かけたのは旅行会社のバッジをつけた熟年ツアー客。もちろん中国人乗客もそれなりにいます。

7時半近くになって搭乗開始。機内に入ると、前方にビジネスクラスがあるわけですがそれがわずか4席。最近になって中国南方航空はB737やA320シリーズをはじめとしたナローボディ機のビジネスクラスを、今までの8席や12席から前方1列のみの4席に改修を進めているようで、代わりにプレミアムエコノミーを設定するなどしています。1列のみのビジネスクラスとか、空間がミニマムすぎて閉所恐怖症になりそう。


私の座席の周りは日本人ツアー客ばかり。最近の日中路線は訪日中国人ばかりだったのでこんな光景も久しぶりです。


座席のシートポケットには相変わらず安全のしおりとゴミ袋のみ。機内誌は他の座席にも入っていませんでした。シートピッチは上の表にもありますが30〜35インチで、このコンフィグレーションだからといって前回のフライトに比べて特段狭くなったとか、広くなったというようなことはないです。

CAさんに「機内誌ありますか?」とお願いし、持ってきてもらいましたが11月号。大連は一応CZの拠点ですが機内誌などの備品の入れ替えなどは行なっていないのか、管理は少々いい加減です。

大連〜日本は意外と近い

定刻よりも早めにプッシュバック、大空港ではないので待機時間もほとんどなくスムーズにRWY28をテイクオフ。通路側だったのでよく見えませんでしたが全体的に茶色の景色で、実に寒々しい感じでした。


シップは遼東半島を離れると渤海上空へ。今日は気流も安定していて、すぐにシートベルトサインがオフになりました。周りの日本人熟年ツアー客の皆さんは早起きしたのであろうにもかかわらずとても賑やか。大連はドイツや日本の租借時代の古い建築物や旅順の戦跡巡りなどの観光資源も豊富なので私も機会があれば街に出てみたいと思いました。

離陸後30分ほどすると、機内サービスが始まります。朝食のサービスになりますが、チョイスはライスかヌードル。ここは敢えてヌードルを選んでみました。副菜などが入ったボックスと一緒にいただきます。

ボックスの中身も含めて典型的な中国スタイルの機内食で、私がこのブログの中で何度か表現している「ワイルドな」という言葉がぴったり合います。メインのヌードルは焼きそばでもパスタでもなくて、おそらく「米線」という麺で、エビなどの海鮮類とオイスターソースで味付けされていて、ボックスの中はパストラミや野菜の浅漬け、スモークサーモンなどが入ったプレートと、搾菜、パン、ヨーグルトという凄い組み合わせ。合わないもの同士がセットになって提供されるというのは機内食の常といえば常でもあるものの、時に常軌を逸したセットになるのが中国路線の機内食。自分の味覚の問題か、一品一品を順番に食べていけば、意外と食べられるものも多かったりします。日本でいう、いわゆる「三角食べ」をすると確実にオカしくなるので禁物です。

食後にトイレに立ったついでに後方からキャビンを見てみると搭乗率は思ったよりも少なく、50%くらい。ウエイト&バランスのためかシートアサインは前の方に詰めて指定されていました。それでも5番目のチェックインなら窓側にして欲しかったなあ。


機内では頭上モニターが展開されて映画が上映されますが、中国語メインで英語字幕なのでほとんどの日本人は理解不能。オーディオシステムは利用できるので、映画のチャンネルに繋ぐこともできるし、音楽を聴いて過ごすこともできます。イヤホンはCAさんからもらう必要があります。

大連は韓国から立地が少し先にあるということなので思ったよりも近く、2時間少々で着いてしまいます。30分もすれば朝鮮半島に差し掛かり、後は韓国便と同じルート。


flightrader24より


他の乗客も皆、朝が早かったこともあり(私は一睡もしていない)機内食サービスが終わると多くの方は休んでいました。小さな子供もおらず、大変静かで快適な機内でした。

コクピットからの情報では名古屋の天気は良くないようで、高度を下げ、雲の中に入ってからしばらくの間機窓は真っ白。その間私も少しの間寝入ってしまったようで、着陸の直前に目が覚めました。着陸した中部国際空港はガッツリと雨が降っていて、雨が機体を叩きつける音が聞こえるほど。10時48分、スポットイン。所要時間は2時間20分で、韓国便よりも少し時間がかかるくらいでした。


中国南方航空に乗ったのは久しぶりでしたが今回の旅では中国国内線と国際線の2つのフライトを体験。両方とも機内は清潔に保たれており、クルーのホスピタリティも高く、中国御三家の中では一番だと思います。中国のエアラインということで、特に根拠もないままとやかく言う人が多いのも事実ですが、国際的には年々評判が高まっているということも事実。中部国際空港からもいくつかの路線があるので、また他の路線や他の機種にも乗ってみたいと思います。

搭乗日 機種 登録記号
2019年12月2日 A320-200 B-6786