WORLD AVIATION JOURNAL

世界中の様々なエアラインを求めて、西へ東へ飛ぶ旅へ。世界のエアライン搭乗記、ホテル宿泊記など。

FLT5.中国南方航空 CZ6954便 西安→大連

夜の中国国内線に乗る

短い西安滞在を終え、名古屋への帰路につくのですが、今回は1日3便ある直行便ではなく、中国南方航空を利用してまず国内線で大連へ、翌朝の便で名古屋に戻ります。というのも航空券代がめちゃくちゃ安く、西安〜大連、大連〜名古屋の2レグで総額たったの約12000円。純粋な航空券代は6000円以下で多少時間やルートをロスする事になっても思わず飛びついてしまいました。まずここでご紹介するのは、中国国内線の西安〜大連便。出発時刻は夜21時50分、到着は翌0時10分の、この路線の西安発最終便です。

西安空港の第3ターミナルは大きくて新しく、多くの人で賑わっています。国際線も欧米便があるような立派な空港ですが、国内線の方がはるかに便数も多いです。


チェックインカウンターは、ある意味中国らしいといえるもので、複数の航空会社をまとめて担当していました。このようなスタイルは他の国ではほとんど見ないので新鮮です。


無愛想なスタッフはあまり英語が出来ないようで、「春秋?」と唐突に何度も聞いてきたのですぐ「南航」(←ナンハン)と答えて無事チェックイン。そもそもこのチェックインカウンターでは春秋航空の表示なんてないのになんで聞いてきたのかという疑問はあったものの、中国では航空会社をよく2文字で表現する事が多い事、それぞれの航空会社の読み方を知っていたのを幸い、つつがなくチェックイン完了。国内線の場合、ほとんどが中国のローカルの乗客なので、あまり英語を使う機会はないのかもしれませんが、西安という場所柄、外国人も散見されたのでスタッフの英語力には改善の余地がありそうです。


もらった搭乗券は航空会社オリジナルではなく、空港運営会社のロゴが入ったもの。

日本よりも進んでいる、顔認証システムで搭乗

セキュリティチェックを抜け、軽く腹ごしらえしてからゲートへ。搭乗券には搭乗開始時刻21時10分と書いてありますが、その時間になっても飛行機が来ていません。という事は搭乗ゲートはここだけど途中で地上に降りてバス搭乗か⁉︎とも思いましたが単純に飛行機が遅れているだけのようです。

結局1時間くらい遅れて飛行機が到着。折り返し作業を見ていると何人かの乗客が到着ロビーのほうに向かわずに直接こちらにやって来たので、乗り継ぎか、このCZ6954便は国内のどこかを出発して西安を経由し大連に向かう便なのだろうと推測。広い中国では国内線でも経由便が多いのです。


慌ただしく折り返し作業が行われ、搭乗。通常であれば搭乗ゲートでは「もぎり」かバーコード読み取りがほとんどですがなんとここでは顔認証で搭乗。おそらくセキュリティチェックの時に撮影された自分の顔と搭乗便のデータが搭乗ゲートのコンピューターに送られ、搭乗する際にもう一度カメラを見る事で本人確認され、飛行機へ進めるという仕組みなのだろうと思います。少なくともまだ日本には普及していないシステムで驚くのと同時に、様々な分野での電子化がこの国では驚くべき速さで進んでいるということを訪中する度に実感。半電子化半アナログのガラパゴスシステムで停滞している日本はあっという間に抜かされてしまいましたね。

深夜の中国上空を一路東へ

このフライトの機材はお馴染みのA320。NEOではなく在来型。ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの3クラス制です。


ビジネスクラスだけでなくプレミアムエコノミーにも個人用モニターが装備されていて、なかなかの設備。搭乗後にペットボトルの水の配布も行われていました。


シートピッチは30インチ程度なのでそこまで窮屈ではありません。


シートポケットには機内誌はなく、安全のしおりとゴミ袋のみ。今日は12月1日で、新しい機内誌の搭載が間に合わなかったのかもしれません。


シップは30分ほどのディレイでプッシュバック開始。そろそろこの時間になると各地への最終便が出るタイミングですがラッシュというほどではなく、スムーズにテイクオフ。夜の西安にさようなら。


中国南方航空は国内線でもちゃんとした機内食を出す、というイメージが先行していたので、飛行時間も2時間程の路線ならもしかして、と期待しましたが、やはり時間の関係かフルトレイのミールは提供されず。それでもしっかりと温められたライスバーガーが提供されました。

チキンパテが挟んであり、これは結構美味しいです。普通のハンバーガーではなく一捻りしてライスバーガーにしているところにセンスを感じます。ドリンクサービスも2回ほど回ってきます。

機内サービスがひと段落すると、機内は減灯されます。もう日付も変わろうという時間帯なので寝ている人も多いようです。搭乗率は中国国内線にしては空席がまあまああり、私の横2席も空いていました。これも時間のせいだと思います。前に座っていた親子連れは子供が座席周りのあちこちを弄っていたずらしている時に、それをやめさせるどころかさらにそれを助長させるようなあやしかたをしていたので最初は腹が立って仕方ありませんでしたが、途中で飽きて寝たようなので一安心。

機内誌はありませんが、オーディオサービスは生きていたので、自前のイヤホンを使って聴いていました。イヤホンの用意もされてませんでしたが、言えばくれると思います。

極寒の大連に沖止め

偏西風に乗ったのか遅れを取り戻す為に飛ばしたのか、1時間半ほどの飛行でディセントを始め、2万フィートほどまで下がった後、そのままの高度で渤海上空を通過。天津辺りをかすめていたからか、もの凄く明るい街が見えました。いかんせんルートマップの表示がないので後日フライトレーダーでチェック。


Flightrader24より


その後また降下を始め、定刻よりも30分ほど遅れて大連周水子国際空港のRWY28に無事タッチダウン。流石にもう発着便はほとんど終わっているので、動いている飛行機はいませんでした。滑走路も一本で、思ったよりもコンパクトな空港のようです。


シップはターミナル前を素通りし、まさかの沖止めスポットへ。大連の冬は正直日本よりも厳しい寒さなのはご承知の通り。ターミナルに入るまでの少しの間とは言え、冷たい空気にさらされるのかと想像するだけで身震いします。暖かい機内→極寒の外→寒いバス→暖かいターミナルの順に誘導されるのは想定の範囲内ではあるものの、お腹を壊さないか心配になります。そんな私の心配など露知らず、飛行機は無事到着。


気が早いことに、スポットイン直後から立ち上がる人が数名。シートベルト着用サインはまだ消えていないし、照明も点灯していない段階ですがお構いなし。どうせどんなに早く立ち上がって用意したところで、結局は後のみんなと一緒にターミナルに向かうというのに。


飛行機からターミナルまでの距離は近く、バスに乗っている時間は少しだけ。同じタイミングで到着した便は他にはなく、私達の便以外の乗客はほとんどおらず閑散としていました。因みにこの便はウルムチ発西安経由大連行きのようで、ターンテーブルにはウイグル語ぽいアラビア文字が書かれた荷物がいくつかありました。いやー、遥か西方の新疆からご苦労様です。


到着ロビーはご覧の通り誰もいません。バスも地下鉄も終わっていますが、皆タクシーや送迎、マイカーなど各々の方法で空港を後にしたようで、ターミナルに残った人はわずか。そんな私たちも後々、ターミナルを追い出されることになります。

搭乗日 機種 登録記号
2019年12月1日 A320-200 B-1829