WORLD AVIATION JOURNAL

世界中の様々なエアラインを求めて、西へ東へ飛ぶ旅へ。世界のエアライン搭乗記、ホテル宿泊記など。

FLT4.四川航空 3U8802便 大阪(関西)→西安

格安で中国の内陸部まで行けるように

近日シリーズ化していますが、まだまだ中国へのフライトを紹介していきますよ。今回乗るのは中国の四川航空。四川航空は私のホームベースである中部国際空港にはなかなか就航してくれないので、必然的に関西空港か静岡空港を利用することになります。ということで本日は関西空港発西安行きのフライトに乗ってみようと航空券を予約しました。四川航空はLCCかよと思うほど安い運賃で航空券を販売していることが多く、今回も出発の1ヶ月ほど前に購入しましたが片道あたり16000円程度。フルサービスキャリアで、且つ4時間程度のフライトとしては十分安いと思います。

自身初めてのA321neoに搭乗

出発は14時。このフライトに間に合わせるべく、朝早めに起き、近鉄のアーバンライナーと南海電鉄を乗り継ぎ、12時頃には関西空港に到着。出発フロアに行くと、訪日アジア人客を中心に賑わっていました。


今回は座席の指定ができなかったので、早めにチェックインカウンターへ。個人的に思うこととして、中国人はチェックインをしに行くのがとても早いという印象があって、窓側の座席を確保したければ早めに行ってチェックインをするようにしています。チェックインカウンターには行き先である西安の表示と、拠点が四川省という事でパンダの絵が、また、パンダのぬいぐるみも置いてあったりと、とにかくパンダ推し。中国のエアラインにしては雰囲気作りが凝っていて、第一印象は悪くありません。寧ろANA、JAL以上。

因みにビジネスクラスへのアップグレードオファーもあり、2万円追加で支払えばビジネスクラスに乗ることができます。ただし対象となる運賃クラスや、ラウンジが使えるかどうかなどの詳細は確認していないので四川航空に乗る機会があれば確認してみてください。


出発ゲートは2番という事で、賑わうショッピングエリアを抜け、シャトルに乗って北ウイングへ。


ゲート前まで来てみるとまだ他の乗客はほとんどおらず、ラッキーなことに今回乗るシップの到着シーンを気兼ねなく撮影。太いエンジンが凛々しいA321neoです。今まで散々A320シリーズに乗ってきたものの、neo は初めての搭乗。

四川航空のカラーリングは、赤いラインが機体後部に向かって徐々にかけ上がっていくところがどこかANAにもよく似た感じ。最新の機体という事でどんな機内なのかワクワクしてきます。

機内は前方8席がビジネスクラス、後方がエコノミークラス。最新の機材ですがエコノミークラスの座席は至って普通で、座面はファブリック地、IFEの装備も特になし。エコノミークラスのシートスペックに関しては正直言って期待していたよりもシンプルでした。


シートピッチは若干狭め。身長約180㎝の私の場合、膝が軽く前の座席に当たってしまいます。


シートポケットには機内誌、安全のしおり、ゴミ袋など。


ビジネスクラスとエコノミークラスの間はパーテーションではなくカーテンで仕切られる仕組みで、あまり「特別室感」はありません。でもナローボディ機では時々見る光景です。


ほぼ定刻通りに出発し、レアなネパール航空の後に続いてテイクオフ。大阪は快晴です。


関西空港を離陸した後は、一路西へ飛行します。ルート的に面白いと思ったのは、上海方面への定番航路のA593を経て向かうのではなくて、一旦朝鮮半島を横断し、山東半島から中国大陸に入っていくルートでした。エコノミークラスには個人用モニターは無く、頭上のモニターではずっと映画を流していたので、ルートマップが表示されることはありません。なので外を見ながらどの辺かなと予想するものの、出発して少し経つと機窓の一面が雲に覆われてしまったこともあって、余計に分かりませんでした。


Flightradar24 より


提供された機内食は見て分かる通り、関西空港で調整されたもの。

メインディッシュはご飯を真ん中に、右側がシーフードの野菜炒め、左側が豚肉の卵とじ。それにヨーグルト、パン、チョコレートケーキ、おかき。「チリソースかける?」とパンダエプロンが可愛いCAに聞かれたのは辛い食文化の地をベースとする四川航空らしいところ。一時期流行った「食べるラー油」のようなものでこれはこれでアリだと思いました。

近距離路線の日中線では、中国で日本発の分も搭載してくることも多いですが、西安は内陸部で飛行時間もそこそこ長く、機内食を作ってから提供されるまでの時間も長くなり、規定の時間をオーバーしてしまう事から、日本出発便は日本のケータリングで作ったものを提供しているのだと思います。

となると旅慣れない人にとっては日本で作った機内食なら安心して食べられるはずです。中国の機内食はワイルドなものも多いのでいきなり中国の洗礼を浴びるよりかはこちらの方がいいと思う人は多いと思います。

中国はどこへ行っても視程が悪い

食後は機内の照明も減灯され、リラックスした時間が流れます。時々シェードを開けて外を眺めたりしましたがずっと雲が低く垂れ込めていて地上の景色は見えませんでした。


IFEの装備がなく、頭上のモニターの映画も中国語の音声に英語字幕。さらに微妙に遠い位置にあったことから楽しむことはできなかったので仕方なく機内誌を読んだりして過ごすことに。

やがて高度を下げ始め、分厚い雲を抜けると、いつもの見慣れた灰色に染まった街並み。嗚呼、中国にやって来たんだなと実感する瞬間でもあり、なんだか憂鬱な気分にもなります。特に冬場はひどく、高層ビルの上層部が見えない日もあるほど。「中国の大都市でスモッグのない街は存在するのか?」「中国では青空が見える日はあるのか?」何度訪中してもその疑問は消えない。というよりも「自分はなぜこんな空気の汚い国を好き好んで飛び回っているのか?」奇特な自分を問うのですが、その答えは 「航空券代が安く、面白そうな航空会社がたくさん就航しているから」その一言に尽きます。だから何度も中国に向かうのはある意味必然。要は中国が私を呼んでいるというわけです。


「また中国に来た…」という何とも言えない気分の中、17時半頃に西安咸陽国際空港にランディング。長めのタキシングを経て、まだ綺麗なターミナル3に到着。グランドスタッフの格好からかなーり寒そうに見えましたが、ボーディングブリッジに一歩出るとやはり結構寒くてかなり気温が低いようでした。


ちょうど茨城空港からの春秋航空も到着したようで、何人かの日本人熟年客が入国カードを書いていました。彼らはこぞってイミグレーションで引っかかっており、英語も通じない事から困り果てた入国審査官が私を呼び、入国カードの不備を指摘してやる羽目に。仕方ないなと思い見てみると、便名は書いてないわ、ホテル名も署名も無いわでそれはそれはヒドいもの。最終的に全員入国できたのですが、入国審査官へのありがとうもすみませんもなく、淡々と歩き去っていく姿に怒りを覚えました。私に対してはどーでもいいですが、この田舎者JJI達の様に礼儀や常識の欠片もないような人が海外に出てしまうと、現地の日本人に対するイメージが悪くなる事を是非頭の片隅に入れておいていただきたいものです。



フライトに関して言えば、四川航空はA330やA350などの最新の機材も保有しており機齢もかなり若いです。今回搭乗したA321neoも最新の機体で、且つ新型エンジンのおかげで機内騒音がかなり緩和されているように感じました。機内においても中国のエアラインだからと言って特別何かマイナス点があるわけでもありません。日本語はまず通じないと思った方がいいですが、簡単な英語なら通じるので問題ないと思います。客室乗務員もこまめに機内を回るなど気配りも忘れないし、中国人乗客も静かに過ごしているので至って快適でした。


最近、西安空港には空港鉄道が繋がり、快適に街へ行くことができるようになったようです。地下鉄4号線の北客站(北広場)駅に接続しており、中心市街地までは1時間くらい。空港鉄道と地下鉄は別物ですがチケットは通しで買えるのでややこしさはありません。

空港鉄道は地下鉄よりもやや高めの運賃と、沿線は再開発中という事でほとんど客がおらずガラガラ。列車も新しいのでオススメです。

搭乗日 機種 登録記号
2019年11月30日 A321-200N B-1055