WORLD AVIATION JOURNAL

世界中の様々なエアラインを求めて、西へ東へ飛ぶ旅へ。世界のエアライン搭乗記、ホテル宿泊記など。

FLT3.エティハド航空 EY888便 北京(首都)→名古屋(中部)

超巨大ターミナルから出発

北京での滞在を終え、名古屋に帰るフライトです。往路は豪華シートのビジネスクラスを堪能しましたが、復路はエコノミークラスでの旅となります。こちらも最新のプロダクトが採用されているということでとても楽しみです。

空港アクセス鉄道と地下鉄の接続駅である東直門駅にほど近いホテルをまだ暗いうちに出て、ちょうど朝日が美しい頃に北京首都国際空港第3ターミナルに到着。出発時間は9時50分ということで正直言えばこれほど早く来なくてよかったのですが、巨大空港、巨大ターミナル故に、朝の混雑がどれほどのものなのか見当がつかなかったということもあり、早め早めの行動を心がけました。

予想していたほどの混雑もなく、時間もあったので朝食でも食べようかと思いターミナルを彷徨いますがいまいちパッとするお店が無かったのでとりあえずチェックインカウンターに行くことに。モニターで確認するとBアイランドの一部がエティハド航空のチェックインカウンターとなっていました。

がしかしまだチェックインは始まっておらず、カウンターがオープンするのを待っている人が私の前に3人ほど。スタッフの人はスマホを見ながら準備中でしたがもう間もなく始まりそうだったのでそのまま待っていました。


チェックインそのものはスムーズに終了。窓側をお願いしたところ、ほぼ一番後ろの席がアサインされました。888便とは日本人的には末広がりで縁起のいい便名で否応なくフライトへの期待感が高まります。


北京首都国際空港の第3ターミナルは本当に巨大で、チェックインフロアからイミグレーションまではピープルムーバーというシャトル列車で数分走らなければならないほど。何でも全長は3㎞もあり、世界最大級の建築物です。設計イギリスのノーマン・フォスター氏。


日本航空HPより


巨大ターミナル故に余裕はまだあるようで出国審査もたいして待つことなく通過。制限エリア内も混雑しておらず、2008年完成でまだ比較的新しい事もあって快適性はかなり高かったです。

飛行機は約1時間遅れ

定刻の出発時間は9時50分。その1時間ほど前になってもゲートに飛行機が来ていません。この空港の混雑のせいか分かりませんが888便の定時運航率はあまり高くないことを知っていたので、ディレイはある程度予想どおり。スタバで買ってきたサンドイッチを食べながらのんびり待っていると、9時半頃になって、ようやくアブダビから飛行機が到着。直ちにターンアラウンド作業が進められます。スポットの位置が完全にド逆光なのは仕方ないです。


10時30分前になって、やっと搭乗開始。今回はエコノミークラスなので少し待ってから、機内へと入っていきます。明るい時間帯に-10型機を見ると、改めて「やっぱり長いな」と実感。


エティハド航空の787-10にはプレミアムエコノミーの設定はなく、エコノミークラスは標準的な3-3-3の9アブレストで267席。中東の砂漠地帯をイメージしたかのようなカラーリングの座席が並びます。往路の中部〜北京間での記事でも書いたように北京で降りずに中部〜アブダビ間を通しで乗る人はそのまま機内待機。エコノミークラスにも待機している方をちらほらと見かけたものの、割合からするとエコノミークラスでは中部〜北京、北京〜アブダビでほとんどの乗客が入れ替わるようです。


搭乗率は想像以上に高く、ざっと見て80%位で、その多くが中国人観光客。そのうち日本人乗客はかなりの少数派でした。エティハド航空がセントレアに就航した当初は、中部〜北京間のみの航空券は販売されていなかったので、アブダビまで通しで乗る人しか利用できず、さらに当時は知名度が低かったこともあり、この区間の乗客は数人で、乗客よりクルーの方が多い、という日も多かったそうですが、区間利用が出来るようになってからは搭乗率も改善し、訪日中国人観光客を中心に多くの人が利用しているようです。


ユニークだと思ったのはこのヘッドレスト。片側が大きく跳ね上げられていて、特に就寝時にはこの部分に頭を寄りかからせることができるので、身体的な負担は大分軽減されると思います。初めて雑誌でこの座席を見たときは、乗客がヘッドレストを動かして跳ね上げるのかと思っていましたが、最初からこの状態で固定されていました。もちろん上下に動かすことも可能。


シートピッチは32インチほど。こぶし1つくらいは入る広さで、大型の個人用モニターを装備。長距離線でも快適に過ごせるような仕様になっています。個人用モニターの左下にはUSBポート、イヤホンジャック、右下にはユニバーサル電源が装備されています。


シートポケットには機内誌、機内販売の冊子、ゴミ袋、安全のしおり。


また珍しいのは、世界の恵まれない子供達への寄付を募る封筒も用意されていたこと。グローバルネットワークキャリアとしての矜持を感じ、とても素晴らしい取り組みだと思いました。これまで世界の90社以上のエアラインに乗ってきましたが初めて見ました。

エコノミーでもレベルの高いキャビン、wifiも使える!

結局定刻よりも1時間遅れてプッシュバック。ようやく名古屋に向けて出発です。


慢性的な混雑に悩む北京首都国際空港ではなかなかスムーズに離陸とはいかず、先行する出発機が3機ほどおり、さらに着陸機も待つことになるため離陸したのは結局1時間半遅れの11時半頃でした。大興空港が開港するとどれくらい混雑が緩和されるのか、とても気になるところです。空港には運航停止中の737MAXがエンジンにカバーをかけられた状態でグランドさせられており、復活の時を待っていました。


北京は大きな街ですが、郊外は思った以上に荒涼としていて、割と乾燥した地域なのだということを実感。


エコノミークラスでも高解像度の個人用モニタが装備されていますが、自分のスマートフォンやPCで楽しむことのできる機内wifiも用意されています。

有料オプションとなっていて、50MB約6ドル、300MB及びWebとeメールのプランでは約30ドルとお得と言えるのかどうか微妙なところではあるものの、長距離路線や機内で仕事をする際には重宝すると思います。



離陸後40分ほどすると機内食のサービスが始まります。時間もちょうどお昼時です。機内食は「北京航食」というケータリング会社が製造しているようです。

エコノミークラスにしては珍しい3チョイスで、「照り焼きチキン&ライス」をオーダー(他のチョイスは忘れた)。他にパン、フルーツのシロップ漬け、ミネラルウォーター。無難なチョイスで美味しくいただきました。


機内食の他にも、「VEET & SOLT」というスナックやドリンク、軽食の機内販売のオプションも用意されていました。写真はその一部です。エティハド航空では便によっては無料で提供される機内食は簡素化されている(例:メインとパンのみ)代わりに、有料オプションメニューを充実させているようです。このフライトではひと通り揃っていますが、機内販売の案内がありました。少なくとも自分の周りで購入している人は誰もいませんでした。



シップは黄海に出て、その後朝鮮半島を横切って日本へと向かって行くルートを飛行します。

機内食のサービスが終わった後も、クルーたちは決して暇そうにしているわけではなくて、免税品の販売、ミネラルウォーターを希望者に配って回ったりと、頻繁にキャビンに出てなにがしかのサービスを行なっていました。トイレついでにコーヒーを貰おうとギャレーに行った際に接してくれたイタリア人男性クルーもフレンドリーで、「名古屋に住んでいるのか?」などと気軽に話しかけてくれます。

IFEでTVを見ながら寛いでいると、間も無く高度を下げ始め、福井県、岐阜県を経て伊勢湾上で大きくレフトターン、RWY36運用のセントレアに南側から進入し、やがてランディング。

今までは午後3時頃は国際線ターミナルは閑散としていましたが中国便が増えたおかげでずいぶん賑やかに。個人的には中国一辺倒ではなくてできればもっと色んなところからのフライトで賑わってもらいたいんですけどね。


イミグレーションは相変わらずインバウンドで混雑していましたが、日本人の顔認証レーンも他便で帰国した修学旅行生で混雑していたので、久しぶりに有人カウンターで入国。


今回の北京旅行では、以遠権を行使したエティハド航空のフライトで、往路はビジネスクラス、復路はエコノミークラスを利用し、世界最高水準のサービスを堪能するという目的を果たすことができました。時間帯には難がありますが料金も割安で、今回私が支払った額は58000円ほどでした。片道3時間ほどのフライト時間であることを考えればお得だと思います。わざわざアブダビまで行く時間や高額な運賃を支払う必要などなくとも、気軽にエティハド航空のフライトを体験できるという意味では、是非多くの方に楽しんでいただきたいなと思いました。

搭乗日 機種 登録記号
2019年10月31日 B787-10 A6-BMD